HITAKIユーザー様対談 アウトドア系YouTuber かの地から様

アウトドア系YouTuberの「かの地から」様にHITAKIの魅力について聞きました。

――かの地から様にとって“焚き火”とはどのようなものですか?

僕が子供の頃って火遊びができたんですよ(笑)。家の外にドラム缶が置いてあって、そこで燃えるゴミを燃やしていました。それをお祖母ちゃんにやらせてもらって、そういうのが多分原点です。
今は時代的にそれができませんが、それが“大っぴらに”ではないですが、できるのがキャンプ場だと思います。
夜になったときに1人の時間を過ごしますよね。「1/fゆらぎ」という言葉があって、リラックス効果みたいな、炎を見るとそういう効果があるらしいんです。
最初はそんなの本当にあるのかよ?と思っていましたが、多分焚き火をやられている方なら分かると思いますが、ずっと炎を見ていられる、何もしたくなくなる…言わば開放感ですね。この開放感を味わえるのが焚き火一番の魅力だと思います。

HITAKIで火を熾すかの地から様

――動画制作のこだわりを教えてください

なるべく分かりやすく、すぐ頭に入ってくるように心がけて作っています。あとは間を作ったり縮めたりとかは結構こだわっています。動画によっては0.1秒単位くらいでカットしたりするので、“いかに見やすくするか”ということには特にこだわっていますね。
“神は細部に宿る”という言葉があって、例えば動画制作の際に妥協して簡単にやろうと思ったらできるのですが、そこで「ちょっとこのカットを入れよう」とこだわることによって、伝わり方が全然違ってきます。多分これは、山一ハガネさんがモノづくりでこだわっている部分と通ずるのではないかと思います。
また、なるべく自分のカラーを出したいという思いもあって、普段色々な人の動画を見ますが、キャンプ系の動画は一切見ません。なぜかというと、人の動画を見るとそこに影響されて使う道具だったりやることも変わりかねないので、敢えてそういうのは見ないようにしています。

実に細かなところまで気を配って撮影を行う。まさに“神は細部に宿る”だ

――しばらくHITAKIを使ってみていかがですか?

実際に使うまでは、やっぱり複数人とか家族向けだろうなと思っていたのですが、これをソロキャンプで使ってみると全然使えるんです。
例えば普通、ソロキャンプする場合は焚き火台があって、テーブルがあって、置き台とかがあって…という感じなのですが、HITAKIのフルセットがあれば全部賄えちゃうんです。あと、僕はキャンプ=料理を作るというのもあるので、調理に特化しているのはすごく良いですね。
YouTube動画のコメントにもあったと思いますが、HITAKIを使うともう他の焚き火台には戻れないんじゃないかなと思います。

ソロキャンプでも活躍するHITAKI ※かの地から様のInstagramより

――HITAKIの魅力を教えてください

僕はHITAKIを“システムキッチン”みたいな感じで捉えています。
キャンプで焚き火だけをするということがあまりなくて、必ず何かとセットにして使っているので、テーブルとして使う、ランタンを置く、料理をする、焚き火で暖まる…といった要素を全部HITAKIで行っています。
ほんと、1台で何役もできることが素晴らしくて“どこに出しても恥ずかしくない子”みたいな、そんな感じです。他の人が持っている焚き火台と被らないというのも魅力ではありますが、やはりどんどん色々な人に使ってもらって、HITAKIの良さが広まって欲しいと願っています。
最近はギアをガラス細工か何かのように扱う人もいますが、HITAKIは多少乱暴に扱ってもビクともしないので、気にせずに使えるのもすごく魅力です。
しばらく使って結構焼き色も付いて味が出て来たので、その分愛着も沸いています。

焼き色が付いて味が出てきたHITAKI

――新オプション“魚の火焚基焼き”はいかがでしたか?

もう“最高”のひとことだと思います。本当に考えられているなと思うのが、まず四角のbar材で根元ができていて、90度ずつ変えられるようになっているところです。これは実際にキャンプで調理をやられる方じゃないと多分発想できないと思いますし、やはり何といってもこの動くギミックですよね。写真で見ただけだとこのギミックが理解できなくて、これは男心をくすぐります。変形ロボじゃないですが、メカニカルに動くのって良いですよね。
名前に一応「魚の」って付いていますが、色々なものを刺したくなります。厚切りベーコンを刺しても良いでしょうし、3列あるので縦に刺してみようかとか色々アレンジできるのは素晴らしいです。これで何を焼こうかって考えるだけでワクワクします。これは絶対人気出ますよ!

かの地から様も絶賛の“魚の火焚基焼き”。今春の発売を目標に開発が進められている

アウトドア系YouTuberかの地から様とHITAKI開発者の鈴木。キャンプをこよなく愛するふたりに対談していただきました。

――HITAKI動画公開後の反響について教えてください

かの地から様:正直、伸びなかったらどうしようと思ってたんです。YouTube動画ってやはり見られてナンボなので。ただ、HITAKIはかなり尖っている焚き火台なので、公開後に賛否が両方あったのは本当に良かったと思います。

HITAKI動画第一弾。この動画で多くの方にHITAKIを知っていただくことができた

鈴木:かの地からさんはYouTuberとしての歴史をお持ちじゃないですか。その歴史の中にHITAKIが入ったときに「すげーなぁ!」と思って感動しました。
その影響力は大きく、YouTube動画の公開以降、各地のイベントで「YouTubeで見た!」と言っていただける機会がかなり増えました。

かの地から様:それは僕としても嬉しい限りです。
結構勘違いされがちなのですが、動画によっては再生回数もあるので、視聴者の方の反応を肌で感じていると思われそうなのですが、実は全然実感が無いのです。誰が見てくれているのかというのはコメントを貰わない限りは分からないんですよ。

すっかり意気投合した鈴木とかの地から様

鈴木:かの地からさんが素晴らしいのは、製品を自然に紹介されることが多いじゃないですか。自分自身が目立ちたい、出たいから動画を作ってる訳じゃなく、すごく自然体でやられているから多くの方が受け入れやすいのだと思います。

かの地から様:ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。

――動画でコラボレーションすることについてどう思われましたか?

鈴木:かの地からさんが今まで築いてこられたキャンプの雰囲気やスタイルがありますよね。最初はHITAKIがそこに入ることによって、その世界観が変わってしまうかもしれない、良くない方向に行ったらどうしようという不安はありました。でも、かの地からさんが快く引き受けてくださったのがすごく嬉しくて。どんな風にHITAKIを自然に馴染ませてくれるかなってずっとワクワクしていました。

かの地から様:色々と商品を「紹介してください」みたいなお話はいただくのですが、基本的にメールで終わりなんです。メールで住所教えてください、商品送ります、動画公開しました…で終わる場合がほとんどです。
でも、山一ハガネさんはいきなりこっちに来るという話だったじゃないですか。「え?愛知県から山口県まで来るの!?」みたいな。うちの奥さんにも話したらビックリしていました(笑)。
そういう会社さんが今までなかったので、それだけこれから売っていこうという情熱を感じられました。だから僕もちょっとプレッシャーがあったんです。
せっかく来てもらったので、やはり多くの方に見てもらいたい、HITAKIの良さを伝えたいと思って頑張りました!多くの方に動画を見ていただけて良かったですし、うちの奥さんも喜んでくれました。

真剣な眼差しの向こうに見えるのは動画制作に対する熱い想い

鈴木:かの地からさんの動画に奥さんもお子さんも参加されて、すごく和やかで素敵なご家族だなっていつも見させてもらっています。

――お互いの印象を聞かせてください

かの地から様:鈴木さんは人が好きなんだろうなという印象があるのと、あと少しスピリチュアル的な話になりますが、縁とか出会いとか運命とか、多分そういうのを直感で動く方なのかなと思っています。僕も結構そういうところはあるんです。そうじゃなければ出会わないと思っていて、結構似ているのかもしれませんね。

今ここでこうしてキャンプしながら話しているのも必然と語る

鈴木:そうですね。かの地からさんの動画を見たときに、すごく居心地が良かったんです。 “自分が自分が”と前に出る感じではなく、家族を大事にしながら生活を楽しまれていて、温かみのある方だなと。この方とご縁があったら良いなってすごく感じて。
会社でよく話しているのですが、今やってる仕事ってすごく不思議な縁で繋がってるよねって。でも、これは偶然じゃなくて必然なんだよねって。“出会うべくして出会っている”ということをかの地からさんからも感じていて、HITAKIに必要な方だと最初から思っていました。

かの地から様:普通、製品の開発者の方と会うことも無いですし、メーカーの方と電話で話すことも稀でした。山一ハガネさんは一緒に動画に出てくれただけじゃなく、動画の内容もこちらにすべて任せると言ってくれたのでありがたかったですし、おかげで自由に作れました。

撮影中も細かくカメラを移動させながら常に動画をチェックする

鈴木:かの地からさんの動画を見て、この方なら絶対に間違いないと思っていたので、かの地からさんのキャンプスタイルに溶け込むようにHITAKIを混ぜてくれるという期待はすごくありました。

――キャンプに求めるものを教えてください

かの地から様:1人で行くときと家族で行くときでまったく違います。1人で行くときはとにかく自由時間ですね。“神が見過ごす時間”というか(笑)。だから、できれば電波も入らない場所の方が良かったりもするんです。自由にご飯作って焚き火して映画見てのんびりして眠くなったら寝る。それが許されるのもやっぱりキャンプかなと思います。まずこれがソロキャンプです。
ファミリーキャンプの場合はとにかくみんなに楽しんで欲しい、自分が何したいとかではなくなりますね。その思い出を欠片でもいいから、5年後、10年後にまた思い出してくれたら良いなって思います。

鈴木:例えばランタンの火がユラユラしていて、それだけだと暖が取れないから焚き火をして。こうして話ながら心が少し休まれば良い。本当に贅沢な時間だと思います。

夜が深まってもお互い話は尽きない

かの地から様:僕がキャンプを始めた頃って、ワイルドな人がネルシャツ着て焚き火しながら「細かいことは良いんだよ」みたいな感じでやっているイメージでした。でも今は真逆というか結構繊細な人が増えている気がして、埃が入ったら嫌だとか、それはそれで多様性があって良いと思うのですが、なんでそんなに窮屈にしちゃうんだろうって人が結構増えている印象です。

鈴木:うんうん、多いですよね。
火を焚いて料理しているだけだから、美味しく食べるために自分で考えて自由にやってしまえば良いのにって思います。HITAKIを開発するときにも、1から10まで全部決め打ちしなきゃいけないという意見も社内にはありました。でも私はユーザー様が自由に考える余地を残さないと駄目だと。そこはブレずにこだわり抜きましたが、理解してもらえるまでなかなか大変でした。

かの地から様:自由なだけに、自由の中ですぐ枠組みを決めようとする人もいっぱいいますし、InstagramやYouTubeでもキャンプが“キラキラしてるもの”という風潮ができあがっているように感じます。
“かっこ良くなきゃいけない”とか、そういう哲学的な感じでやらなきゃみたいなところもあるので、僕はもっと気楽にやろうよって思います。

鈴木:うんうん、本当にそういうものですよねキャンプって。時間を共有してみんなで好きなことやって。この先ずっとかの地からさんの豊かなキャンプライフに少しでもHITAKIが役立ってくれたら、こんなに嬉しいことはないです。

朝食としてHITAKIのピザオプションで焼く鈴木謹製“具沢山トースト”は絶品だ

かの地から様:ずっと使い続けますよ!まだまだHITAKIは進化の途中だと思うので期待しています。

鈴木:これからもご期待に応えられる製品を作ってみせますよ!