「平面から立体へ、私たちの表現を豊かにしてくれる魔術師ですね!」-ヨシダ宣伝株式会社様


■ヨシダ宣伝様会社概要


設立:1919年(大正8年)
事業内容:
 ・サイン&グラフィックス事業
 ・商業施設、インテリア事業
 ・文化施設、展示事業
 ・イベント&コンベンション事業
 ・ディスプレイ事業
従業員数:112名 (2023年4月現在)
ヨシダ宣伝様のHP→

石川県金沢市に本社を置き、創業105年を数える歴史ある空間創造企業、それがヨシダ宣伝様だ。
主に、企画提案から施工管理まで、完全オーダーメイドのアウトプットを得意としている。

広告宣伝、サイン&グラフィックスをはじめ、商業・文化空間づくりやイベント企画運営など、事業内容は多岐に渡る。
確かな知識と技術でアイデアを形にし、魅力を伝えるコミュニケーションを提供。提案から施工・実装までを一貫して行うワンストップのスタイルで、日々丁寧なモノづくり・場所づくりを目指している。


■製作物

  • 「能登九十九湾百楽荘」様 ルームサイン


■サイン&ディスプレイに新たな表現をもたらした山一ハガネのAM(Additive Manufacturing)技術


サイン&ディスプレイ業界のことを教えてください

酒井様:看板は元々平面の世界でしたが、時代の変化と技術の向上で表現の手法として“立体”というニーズが出てきました。
ヨシダ宣伝の基本姿勢は「クリエイティブであれ」です。0から1を生み出せる会社だから、お客様から言われたことをそのまま具現化するのではなく、独自の表現で、もっと個性を出していける方法はないかと常に試行錯誤を続けています。

―そんな中で山一ハガネのAM技術と出会ったのですね

羽田様:山一ハガネさんのAM技術は、私たちにとって本当に革命的でした!
リーズナブルな価格でしかも早く、高品質とすべてを兼ね揃えていました。
でも、何といっても一番魅力的なのが「手離れの良さ」です。私たちの求めるものを、まだ具体的なイメージになっていない状態からでも、それを上手く聞き出し、様々な方法を提案してくれる。それをベースにモノづくりを考えていけるので、とにかく楽なんです。こんな会社はなかなかないと思います。


羽田様:今回の百楽荘様のサイン製作では、海の幸の“控えめだが、かわいいシンボルモチーフ”というコンセプトがあり、それ以外は比較的自由だったので、平面ではなく立体サインを施主様に提案し採用されました。
実際にデザインするときは、山一ハガネさんの技術ありきで考えましたね。私が頭の中でイメージしたサインを形にするのは、山一ハガネさんが最適だと思い、依頼させていただきました。
期待以上の製品を作っていただいて本当に満足しています。山一ハガネさんは私たちの表現を豊かにしてくれる魔術師(マジシャン)ですね!

■ラフ絵から3D CADデータを生成する驚異の独自技術

サイン製作の進め方を教えてください

羽田様:今回は、私が手で絵を描いて「これからできますか?」という形で、小林さんへの問い合わせからスタートしました。

小林:こちらの絵ですね。


羽田様:これ、最初はもっとシンプルな絵だったんです。この絵は最終付近のものですね。見積り依頼の段階では、完全に手書きのラフでした。これで見積り出せますかって、結構無理なお願いをしていましたね…。
企画が採用される前の段階では、3D CADの図面データもない状態が普通で、その状態では見積りが出ないことも多いです。さらに今回のケースでは、製作スケジュール的にもタイトで、3D CADデータを作成している時間もないという切羽詰まった状況でした。

小林:本当にお困りの様子でしたので、極限まで製作時間を短縮するため、弊社独自の設計効率化システムを開発しました。
お客様のご要望に最速で応えるためには、PDFから最短で3D CADデータ化できる仕組みが必要と考え、山一ハガネAM部門エンジニアの知見を結集して開発、直ぐに納期回答と、3D CADデータ作成が可能な体制を構築しました。



羽田様:それは凄い!だから、いつも見積り回答も納品も速いのですね。
この3D CADデータが送られてきたときも本当に凄かったです。絵からこんな風にできちゃうの!?って(笑)。パソコンの周りで、みんなで「凄い凄い!」って本当に興奮しました。

酒井様:これは他社にはなかなか真似のできない、山一ハガネさん独自の付加価値だよね、いやほんと凄い。


■塗装技術も山一ハガネの強み

製品の品質についてはいかがですか?

酒井様:もちろん満足していますよ。山一ハガネさんの製品は、塗装も全然違います。はじめて山一ハガネさんの塗装を見たとき、その滑らかさに感動しました。
元々、自動車メーカーさんの品質基準でやられているので凄く意識が高く、あれこれ言わなくても最初から高品質だから、そういう部分でも助かりますし楽ですよね。


小林:今回のサインの塗装では、まず白いベースにサーフェーサー塗装を吹いて、次にゴールドを重ねています。10円玉で製品を削る“スクラッチテスト”でも塗装が剥がれません。そこが他社との差別化できているポイントでもあります。
これができるのも、社内に自動塗装機の設備を持っているからです。

酒井様:山一ハガネさんは塗装の概念を根本から覆してくれました。金属や石、木目など、本当にバリエーションが豊富で、様々な表現ができることを知って驚きました。さらに見た目だけでなく、断熱や耐光性など様々な機能性まで付与できる。
山一ハガネさんの塗装技術で、3Dプリンタ製品だけでなく、他のものにもいろいろ発展していきたいと考えています。


■二次元から三次元へ、造形の次元を昇華させたモノづくり

AM技術活用前は、立体サインの製作はどのようにされていましたか?

羽田様:基本、職人の手作業で行われていました。しかし、手作業だとどうしても造形の幅に限界がありますし、まったく同一のものが複数作れない。だからアクリル板に絵を収めたり、平面的なものを重ね合わせて立体を表現するしかなかったんです。山一ハガネさんのAM技術は、私たちの表現の壁を壊してくれました。

酒井様:ほんと凄いよね、俺、こんな形のモノ作れないよ(笑)。


羽田様:山一ハガネさんの技術で、初めて本当の意味で“立体サイン”を表現できたと思っています。板に付けるのでなく、サインそのものが立体になっている、そんな表現の仕方は初めてでした。今回の百楽荘様のサインもそうです。

■両社共通の思い「すべてはお客様のため」

ヨシダ宣伝様と山一ハガネの協業は順調ですね

羽田様:以前、弊社のためだけに山一ハガネさんが名古屋からわざわざ石川県まで来て、社内展示会を開いてくださったんです。弊社の求めるものを知るために、時間と労力を惜しみなく使って、凄く前向きに付き合ってくれる。そうやってお互いの理解が深まっているからどんどん次につながっていきます。

山一ハガネさんは「できない」と決して言わないんです。
自分でも「これ無理なんじゃないかな?」と思っているようなアイデアを投げかけても、「まずは考えさせてください」って小林さんが言うんです。で、翌日には面白いアイデアが出てくる、ほんと心強い存在です。

小林:「できない」と言わない、それは山一ハガネのモットーです。山一ハガネAM部門のスローガンは「あったらいいなを形にする」なのです。お客様の願いを形にしたい、お客様の役に立つために、できる方法を考える、それが山一ハガネの企業文化なのです。

酒井様:弊社もお客様に対して「できない」と言わないんです。だから山一ハガネさんには凄く共感を覚えます。山一ハガネさんが私たちの思いを形にしてくれるから、弊社の営業はお客様との打ち合わせで「できます!」と即答できる。山一ハガネさんのおかげで、仕事の幅がどんどん広がっています。


■お客様とともに発展していきたい

山一ハガネのAM事業はまだまだ進化します

羽田様:特に中小企業などでは「こうしたい」というイメージがあるのに、3Dプリンタで製作する術も分からなければ予算も足りないから諦めているところが結構あると思います。そういう施主様にも、ぜひ山一ハガネさんの“リッチな表現”のモノづくりを提案していきたいです。

酒井様:3Dプリンタ製品は「高い」イメージがあるから、そもそも最初から選択肢にないと思います。でも、山一ハガネさんがその常識を覆してくれたから、今後はどんどん“リッチな表現のサイン”でお客様に喜んでいただけるようになると思います。

小林:弊社のAM事業はまだまだ発展途上です。
モノづくりを支える自社製3Dプリンタ「3IxD(スリーイクシット)」もまだまだ進化します。サイズも今よりもっと大きなものが作れるようになる予定です。
本当にありがたいことに、ヨシダ宣伝様からたくさんのお引き合いをいただいていますが、やってみないと分からない課題がどうしてもあります。やりながら業界のルールも毎回勉強させていただいています。
お客様との協業の中でノウハウを蓄積し、もっともっと良いモノづくりができるように頑張ります!

手を取り合って、お客様のために「より良いモノづくり」を!



ヨシダ宣伝様のHPはこちら→