山一ハガネのAMと秘伝の塗装技術が実現!10年耐える樹脂製屋外サイン-ヨシダ宣伝株式会社様


■ヨシダ宣伝様会社概要


設立:1919年(大正8年)
事業内容:
 ・サイン&グラフィックス事業
 ・商業施設、インテリア事業
 ・文化施設、展示事業
 ・イベント&コンベンション事業
 ・ディスプレイ事業
従業員数:112名 (2023年4月現在)
ヨシダ宣伝様のHP→

以前の事例紹介でご紹介した、創業105年を数える歴史ある空間創造企業、ヨシダ宣伝様。
「コト×モノづくり」のソリューション企業として、「どうすればお客様にとって最高のカタチを生み出すことができるか?」を使命とし、多様なアウトプットでお客様のニーズにお応えしている。
今回ご紹介する製作物も、変化する社会の中で新しい価値を生み出した“逸品”だ。


■製作物

「加賀国府ものがたり館」館名サイン



■AMと塗装技術が実現する耐候性10年の屋外サイン



-今回の製品について教えてください

高橋様:石川県小松市にある「加賀国府ものがたり館」の館名サインになります。
2023年7月に「河田山古墳群史跡資料館」から「加賀国府ものがたり館」へのリニューアルオープンに合わせ“瓦”をモチーフにして製作しました。


-製品の感想をお聞かせください

高橋様:イメージ通り…いや、イメージ以上のカタチになっている所が凄いです。
サインのモチーフとなった“瓦遺跡”は崩れていたので、“当時のカタチ”を再現するため、資料を元に専門家の方と密に打ち合わせ、確認を取りながら今のカタチにしていきました。

高橋様が描かれたサインのイメージ




小林:最初に製作したものは、瓦遺跡を忠実に再現し過ぎました…。

瓦遺跡を忠実に再現し過ぎた最初の試作品


高橋様:これはこれで面白かったです。「こんな風にもできるのか!」って驚きました(笑)。

小林:何度かやり取りをさせていただいて、高橋さんのイメージに近付けていきました。

高橋様:本当に美しいサインを作ってくださって大満足です。
こういった造形を“メタリック”でできたことが、今までにない価値だと感じています。

メタリック調の美しい完成品


-施主様からはどのようなご要望があったのでしょうか?

高橋様:立体的なサインにしたいというご要望でした。
瓦が国府を象徴するものなので館のマークになりました。それを立体的にしたかったのですが、山一ハガネさんはその要望に応えてくださいました。

小林:ありがとうございます。
高橋さんもそうですが、ヨシダ宣伝様はイメージの段階から連絡をくださるので、とてもありがたいですし、あらかじめ進め方を想定しながら準備ができるので、納期的にも早く対応できました。

高橋様:ほんと、いつも早くて助かります。今までの実績もあるので、山一ハガネさんは安心して仕事をお願いできます。


-今回のサインをAM(Additive Manufacturing)技術以外で作る場合は、どのような方法になるのでしょうか?

高橋様:立体の時は職人さんの手作業が多いです。
例えば、アクリル板を重ねて作る場合だと「平面的な立体」になると思います。

山一ハガネさんに作っていただいたサインは、写真で見ても立体感が違います。
それに、特に塗装が凄いです。初めて完成品を見せていただいた時、「これどうなっているの?」とワクワクしました。


-何処が凄かったのでしょうか?

高橋様:“本物”に見せる技術ですね。
壁に使われる“化粧シート”なども見た目が本物に近くなっていますが、山一ハガネさんの技術は、今まで見たことがない塗装での表現力だと思います。

小林:厳密に言うと、弊社の塗装はレーザーとの組み合わせになります。
弊社の強みは「塗装」と「レーザー」の設備が社内にあり、両方が使える所で、その組み合わせで本物に見せる表現力を実現しています。

山一ハガネの全自動塗装設備


さらに、今回の製品では、高橋さんのイメージを“一回の塗装”で再現する事は不可能なため、パーツを作り分けて“別々に塗装”しています。

パーツを分けて塗装し組み上げることで美しい“陰影”を再現


“塗装しやすいようにパーツを分ける”設計は、社内に塗装の設備・技術がある弊社ならではの強みです。
モデリングができる「だけ」、3Dプリンタで造形ができる「だけ」では、今回の製品を作ることは不可能だと思います。



高橋様:ほんと凄いです。「これが塗装でできるようになったのか!」と感動しました。


-屋外サインということで“耐久年数”の要件はどのくらいだったのでしょうか?

高橋様: 最低5年です。

小林:ご要望はそうでしたが、理論上は10年の耐候性を誇ります。
本来、樹脂は耐候性に弱いものなのですが、弊社の機能性塗料を使用することで、遮熱・耐火・耐候・抗菌など、さまざまな効果を塗布することが可能で、樹脂の弱点を克服しました。
これが、屋外サインで耐候性10年を誇る秘密です。

“機能性塗装”で様々な特性を付与する事ができる


それができるのも、大手塗料メーカー「株式会社オリジン」様の強力なバックアップがあるからです。
今回のサインで使用した耐候性塗料は、オリジン様イチオシの塗料です。
「サンシャインウェザーメーター促進耐候性試験(SWOM)1,000h」の条件を満たす耐候性塗料など、豊富な機能性塗料をご用意しており、この塗装があれば、屋外でも美しくあり続けます。
※主に塗装や樹脂製品を対象とした劣化促進試験

大手塗料メーカー「株式会社オリジン」様との協業も山一ハガネの強み


-樹脂製のサインを屋外で使用する不安はありませんでしたか?

高橋様:特にありませんでした。
私、“樹脂は最強”だと思っているのですが…樹脂ってそんなに弱くないですよね?

小林:使い方にもよりますが、全然弱くないと思います。
山一ハガネは自動車業界の品質でモノづくりをしているため良く分かるのですが、自動車の内装は基本樹脂でできています。車のエンブレムなども樹脂ですよね。

自動車の内装にもふんだんに樹脂製品が使われている


今の樹脂は、化学繊維を混ぜたり、塗装を施すことによりかなりの強度になるのです。
屋外で使用されるような“椅子”も大半が樹脂ですし、気が付いていないだけで、世の中のあらゆるものが樹脂になっています。

「樹脂は弱い」というのは、イメージが先行してしまっているだけだと私は思います。

高橋様:私もその通りだと思います。施主様からも、特に樹脂だからと言って何か言われた事はありませんし。
樹脂舐めんなよ!!(笑)。


-ヨシダ宣伝様のチャレンジ精神は素晴らしいですね

小林:世の中、前例主義と言いますか、「実績が無いとちょっと…」と二の足を踏み、石橋を叩いて渡るような風潮が多い中で、ヨシダ宣伝様は「いけるんだったらやってみようよ!」といつもチャレンジしてくださるので、本当にありがたいです。

高橋様:ヨシダ宣伝には「お客様から選ばれ新しい価値を生み出し続けていく」というフィロソフィー(指針)があります。
チャレンジしなくなったら、決して新しい価値なんて生み出せません。

ヨシダ宣伝様のパンフレットに掲載されているフィロソフィー


小林:弊社の行動指針に「お客様第一!広い視野、新しい観点から問題をとらえ、独自の価値を創出します」というものがあります。
それに通じるものがあり、だからこそヨシダ宣伝様との協業が上手くいっているのかなと思っています。

弊社は技術に自信はありますが、実績が足りていません。
だから、チャレンジしてくださる企業様でないと仕事になりません。そのためなら、私たちは価格、納期に関しても努力を惜しみません。

高橋様:弊社の社長のスローガンが「挑戦&実行」です。
社員からの新たな提案に対し、倫理に反するようなことでなければ、上司と相談して挑戦させてくれます。

小林:それは弊社も同じですね。
やはり、基本的な価値観が合うという事は本当に大事なのだと思います。


-これからの山一ハガネにどのようなことを期待されますか?

高橋様:3Dプリンタ+特殊塗装技術が組み合わさったところが山一ハガネさんの技術力で、弊社としても新しいモノができるのではないかと感じております。

毎回面白いアイデアで色々なサンプル品を見せていただけるのですが、「こういうものが作れる」と見せていただけるのは本当にありがたいです。
そこからデザインのアイデアも広がりますし、お客様にもご提案できるので、もっと色々なアイデア、可能性を教えていただけると助かります。

小林:ありがとうございます。
ヨシダ宣伝様では、“空間”創造事業も行われているので、弊社のAMと塗装技術がまだまだお役に立てると思っています。
それだけの技術はあると自負していますので。

“照明”や“壁材”などAMと塗装技術で創造できる“空間”は無限大だ


二次元から三次元の世界になり、さらに空間に飛び出す。立体から空間になる。可能性は無限に広がりますね!

高橋様:これからも山一ハガネさんには期待しています。




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