フィギュアスケートが男女とも4回転時代を迎えたいま、スケーターが最高のパフォーマンスを発揮できるように。そして、より安全に練習や競技を続け、最上の結果につながるように。世界を舞台に活躍したトップ選手の意見をもとに開発・製作されたブレードがYS BLADESです。
最も大きな特徴は、素材となるハガネの選定から削り出し、仕上げまで、すべての工程に金属加工のプロの技術やノウハウが生かされていること。従来のブレードでは当たり前だった溶接接合ではなく、一つの素材から削り出す独自の製法により、溶接部分のズレや強度不足によって発生する破損、さらにはスケーターの体への負担を軽減し、より高度な演技を可能にします。
リンクに響く滑走音にさえこだわったオンリーワンを、すべてのスケーターへ。新しいスタンダードが、新しい時代を拓きます。

金属の塊からブレードのように薄くて細いものを削り出すのは非常に加工難度の高い作業です。
山一ハガネの誇る超一流の金属加工の設備と技術力により、ブレードをゆがみなく平らに削り出し、さらにフィギュアスケートならではのブレード表面の美しさも実現しています。
世界最高の金属加工と品質保証ができる山一ハガネだからこそ、世界の大舞台で結果を出したYS-BLADESを作ることができます。

“YS”の由来は2つあります。
ひとつ目は山一ハガネの社名「YAMAICHI　SPECIAL STEEL」を略した“YS”。
SPECIAL STEELとは、特殊鋼の意味です。
そしてもうひとつは「ヤスキハガネ＝YASUKI　SPECIAL STEEL」を略した“YS”。
「ヤスキハガネ」は、刃物鋼で有名な島根県安来市で作られている、高級特殊鋼のブランド名です。山一ハガネは古くからその特約店なのです。
島根県の奥出雲にて、日立金属安来工場などの協力のもと千年以上の歴史をもつ“たたら”という製法で、今もなお日本刀の材料である「玉鋼」を生み出しています。

“玉鋼から作られた日本刀は「折れない・曲がらない・よく切れる」を特徴とし、その鋼づくりの魂がヤスキハガネのルーツとなっています。
高度なジャンプが主流となった近代フィギュアスケートで、「折れる・曲がる・刃研ぎが頻繁」といった問題を抱え続けるブレードと出会った山一ハガネが日本刀をイメージしたのは必然でした。
半世紀以上ヤスキハガネを扱う山一ハガネだからこそ、とことん品質にこだわった「折れない・曲がらない・刃持ちする」ハガネのブレードを作ることができます。