アジアから世界へ!未来を創る山一ハガネグループ②:YAMAICHI SPECIAL STEEL VIETNAM編
――YAMAICHI SPECIAL STEEL VIETNAM代表に就任した寺西雄祐 山一ハガネグループの強み、突破する原動力、夢について語っていただきました!
YAMAICHI SPECIAL STEEL VIETNAM
代表 寺西雄祐
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2024年2月にYAMAICHI SPECIAL STEEL VIETNAMの代表に就任された今の心境をお聞かせください
私は将来的に山一ハガネ 本社(以下「本社」)に戻りますが、その前に山一ハガネのアジア拠点について十分理解したいと考えていました。
そのタイミングで、YAMAICHI SPECIAL STEEL VIETNAM(以下「YSV」)統括の話をいただいたので、すぐに「やりたいです」と答えました。
Globaltronic Group(以下「GP」)に勤めて4年経ちますが、今まで積み重ねてきた経験や挑戦をYSVで活かしてみたいと思いましたし、自分がどれだけできるのかを試したい思いもありました。
シンガポールとベトナムは距離も近いので、何かあればすぐに飛んで行けますし、2拠点を一緒に管理するのは会社としても安心ではないでしょうか。
今の心境は、責任感と緊張感が交錯している感じですね。
当然ですが、仕事の量がかなり増えましたし、1日に送られてくるメールの量も一気に増えました。
代表に就任したばかりなので忙しいのは当然ですが、GPでの経験があるので冷静に物事を理解し判断していけると思っています。
大変な経験は自分の糧となり、その蓄積がノウハウになるので、経験や実績を積んでこれからも活かしていきたいですね。
YSVの主な事業内容やベトナムについて教えてください
YSVは本社と同様、特殊鋼の販売、機械加工、熱処理を行っています。
必要な素材を選定し、材料切断、一次加工を行い熱処理、仕上げ加工をして測定という一貫したサービス機能「ファクトリーモール」を本社からYSVに移植しています。
材料屋は材料を売るだけ、加工屋は加工するだけの会社が多いため、ベトナム国内においてもファクトリーモールは強みになっています。
現在、同じグループ会社であるYamaichi Special Steel (Thailand)とGPとYSVで協力し合い、我々にない技術を持つアジアのサプライヤー、仕入れ先の基盤作りに力を入れています。
グループ企業のネットワークを活かし、アジア販路拡大の「ハブ」としての役割をYSVが担いながら、山一ハガネグループ全体の販売促進につなげていきたい考えです。
ベトナムは大規模な工業団地の整備が活発で、海外の企業誘致も盛んに行われています。
人口も増え続けており、現在は世界で15番目に入ります。
平均年齢が35歳と若い人が多く、活気に溢れていて成長と発展の可能性をたくさん秘めている国です。
その熱気溢れる国で新しいことにどんどんチャレンジしていこうと考えています。
私の印象では、ベトナム人は陽気でおおらか、勤勉で真面目に働く人が多いイメージです。
日本人の性格に近い気がするので、一緒に仕事がしやすいと思います。
山一ハガネグループの強みを教えてください
山一ハガネのルーツは特殊鋼から始まっています。
そこから「お客さまの役に立つ」仕事を求めていくうちに、特殊鋼に限らずいろいろなことに挑戦し、材料から製品までをワンストップで対応できる独自の「ファクトリーモール」機能を構築しました。
他にも山一ハガネの販売網やシステムはすごいものだと思っています。
グループ全体として、これから更にグループ企業間の連携を強化し、グループ企業のサービスラインナップ、バリエーションを増やします。
例えばYSVに見積りが来た場合、GPで材料を探すこともできるため、調達先の幅も増えます。
グループ企業同士で協力し合うことでビジネスが拡大できる期待感もありますし、それが強みになっていくと確信しています。
山一ハガネグループ全拠点のネットワークを活かし、グローバルなコミュニケーションを活性化させ、必然性が生まれることでグループ全体の存在感をもっと表に出していきたいですね。
日本のお客さまにも山一ハガネには海外拠点があることを強くアピールし、日本国内での営業活動を実行して盛り上げていきたいです。
海外から見た山一ハガネという会社の印象を教えてください
海外のお客さまからは「山一ハガネは面白い会社だね」と言われることが多いです。
面白いというのは、未来に向けていろいろなチャレンジを行っているところなど、挑戦する前向きな姿勢を皆さん感じ取ってくれているようです。
そういった話を聞くのはとても嬉しいです。
山一ハガネが持つ材料の知見、環境、技術、チャレンジ精神を集約させたYS BLADESもよく話題になります。
フィギュアスケートの主要選手が履いてくれて結果を出し、ブレードの良さを語ってくれている印象を持ってくれているようです。
YS BLADESは山一ハガネのブランドにも大きく貢献している製品なので、素晴らしいモノづくりだと感じています。
海外で頑張れる原動力は何ですか?
原動力は新しい学びと挑戦を得ることができることです。
異なる文化や言語、環境で、生活や仕事に挑戦することは想像以上にたくさんの刺激を受けます。
海外での生活経験は自己成長につながりますし、自己啓発の機会になったと思っています。
もちろん日本人ですから、日本への想いが募って帰りたくなる時や日本食が恋しくなる時もあります。
ですが、今はこの与えられた環境がチャンスでもあるので、日本への恋しさを原動力に変えて頑張っていきます。
将来の「夢」を教えていただけますか
「従業員の幸福の追求」が、山一ハガネの経営理念にあります。
私は長続きする幸せを追求したい。
「幸せは、なるものではなく気付くもの」だと思っています。
ですから、皆さんにはその小さな幸せに気付けるようになってほしいです。
寺西社長がよく言うことなのですが、縁があって山一ハガネに集まってくれたみんなが「この会社に入って結婚しました」「この会社に入って家を買いました」こういった安心感のある幸せを築いてくれることが、とても幸せなことだと話してくれます。
それは私も同感で、山一ハガネの社員が「山一ハガネに入って良かった」と思えるような会社にしていきたいです。
あとは、お客様に必要とされるモノづくり、喜んでもらえるようなモノづくりをこれからも続けていきたいです。
他社でもできるようなものは、正直作りたくない。
他の企業が持っていない技術で、まだ生まれていないニーズのある画期的なアイテムを生み出し、日本だけでなくシンガポール、ベトナム、タイの拠点でも販売できればと思います。
世界中で売れるようなモノを作ってみたいですね!